渡邊大使のエンガ州ワクチン保管倉庫及び同州ワバグ病院訪問(UNICEFを通じたコールドチェーン構築支援)

令和5年3月3日
氷だけで35日間のワクチン保管が可能に
データ管理システムにより無駄のない管理が可能に
エンガ州には6台の救急車と2台のワクチン輸送車が供与された
 日本は、パプアニューギニアにおける新型コロナワクチン対応を様々な形で支援してきています。その中心事業は、低温保管が求められるコロナワクチンの保管と遠隔地への輸送を可能とする「コールドチェーン網」の構築です。第1次支援では保冷箱334個、データ管理用タブレット300台、温度センサー500台他を、第2次支援では冷蔵庫175台、車両30台、焼却炉6台等による支援を行っています。
 令和5年2月8日、渡邊大使は、プロジェクトの現状や効果を把握するため、イパタスエンガ州知事と共に4個の保冷箱等が配備された同州のワクチン保管倉庫を訪問し、同州保健局担当者や、実施主体であるユニセフ関係者と意見交換を行いました。また、過去に日本が供与し、今でも大切に使われている州立エンガ病院の緊急医療用機材の活用状況を視察しました。
 その他、エンガ州には計6台の救急車が供与されています。渡邊大使とイパタス知事は、翌9日、救急車が配備されている同州ワペナマンダのタンビタニス診療所を視察しました。
 これらの訪問は、新聞・TV局計4社からの報道関係者が参加した「プレスツアー」の一環として行われたものです。報道関係者は、エンガ州保健局の担当者や、プロジェクトを担当するユニセフの関係者へのインタビューなどの取材を行いました。