西ニューブリテンJICA青年海外協力隊のボランティア活動

令和元年7月5日
インタビューを受けるボランティア
歌に乗せて九九を学ぶ
パプアニューギニアでは1980年からJICAボランティアの派遣が開始され,2020年に40周年を迎えます。これまでに約780名のボランティアが派遣され,現在35名が各地に派遣されています。今回の視察ではキンベ総合病院とギゴ・プライマリー学校(日本の小学3年生から中学2年生を対象とする学校)を訪問しました。
キンベ総合病院では臨床検査技師であるボランティアの峰松脩さんが超音波技術を使って肝疾患検診を行う様子をデモンストレーションしました。峰松さんの超音波スキャナーの指導の結果,多くの病院スタッフが肝疾患の早期症状を特定できるようになったとの説明がありました。
また,ギゴ・プライマリー学校では,ボランティアの山崎将樹さんから生徒達に対して,歌や物語を活用した算数の講義を実施し,生徒達は熱心に講義に参加していました。山崎さんは算数の他体育の指導も行っていますが,日本では普通に行われる授業開始終了の号令や体育授業での準備運動・柔軟体操を指導することを通じて,生徒の規律が向上しているとの説明がありました。
プレスツアーに参加した新聞記者は,「日本はパプアニューギニアにおける最大級の橋を架けたことに加え,ほぼ40年間のボランティア計画を通じて社会に橋をかけてきた」旨報じました。